廃墟建築士(三崎亜記・2009年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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大きな耳の生えたピンクのバレーボールが、とととと…と階段を駆け下りてゆく。
右耳が少しそっくり返り、つぶらな目は黒の点目。
何だあれは、ぶたのぬいぐるみっ!?そう、彼は生きているのです。
彼の名前は、山崎ぶたぶた。
歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。
そしてなによりもの特徴は、とってもかわいいこと。タクシーの運転手、フランス料理のコック、サラリーマンなどなど、さまざまなシチュエーションでぶたぶたと出会ってしまった人間たちの姿と心の動きを描いた連作集。
(「BOOK」データベースより)
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BOOK OFFで「ぶたぶた」という題名に「はい?」と思い、手に取った表紙の写真のぶたのぬいぐるみに惹かれ思わず買ってしまった本。
ファンタジーとかSFとかが苦手な私だけど、すんなり読めました。
そして面白かった。
いや~何せぶたのぬいぐるみが人間のように生活してるわけですよ。
ありえないんだけど、こんなぬいぐるみだったら会いたいなぁ。。。なんて。
9編の短編集。
その9個目のお話がにくい演出で。
読んだ後、なんだかまったり、ほっとできる本でした。