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初恋(中原みすず・2002年)普段は質素に、たまには豪華に。

初恋(中原みすず・2002年)

修子
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雷雨の朝、白いオートバイ、18歳の少女―
「三億円事件」の秘密の扉がいま静かに開かれる。
(「BOOK」データベースより)
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1968年に起きた3億円事件。
その実行犯は実は女子高生だった…。というお話。

「自分が三億円事件の犯人であったと思う…」というくだりから始まる。

当時、私はまだ生まれてないけれど、この事件の話は知っていた。
けが人が一人もでず、誰も損をすることなく3億円が消えた。
大々的に捜査されたのにも関わらず、時効をむかえる。
という日本史上、トップを争う未解決大事件。

映画化された頃、番宣を見つつ聞きつつしながら、「犯人が高校生なんてそんな訳無いじゃん!」なんて勝手に思っていたけれど、読んでみたら、「事実であってもおかしくない。」と思う。

文体は、作者=主人公の淡々とした回想記といった感じ。
途中から、思わぬ方向に進んで、衝撃の内容もあったりするが、
家庭環境がちょっと複雑な女子高生には変わりない。

結局あの3億円はいまだにどこかに眠っているのだろうか…。

ラストの方で、関係者がことごとく亡くなっているという記述が、
月日の長さを物語り、だから「時効」というのがあるのかと妙に納得した。

これが事実であれ、フィクションであれ、この事件を別の角度から見ることができ、
なかなか興味深い本でした。

ちなみに装丁は浅野忠信さん。
俳優さんの顔しか知らなかったけれど、美的な才能もあるのですね。

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  1. みつばちマーヤMAX

    映画になっていたのは知ってたけど
    そっか~、本で読むという手もあったんだ!
    あの頃は宮崎あおいに興味がなかったんだけど、今なら映画でもいいかな?
    玉木くんも出てるし(//▽//)

  2. 修子@管理人

    おぉ。玉木くんでしたか!(笑)
    まぁ劇場まで足を運ぶほどでもないにしろ、
    観る価値はあると思いますよ^^

ABOUT ME
修子
酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。

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