イニシエーション・ラブ(乾くるみ・2004年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
宮部みゆきというと、ミステリーか社会派小説なんて勝手に思っていたけれど、時代物も書いているとは知りませんでした。
そしてこれは時代物が苦手な私でも情景がわかりやすく読みやすかった。
7つの短編からなるこの本は、読みやすいだけでない。
人情身あふれる話あり、戒められる話ありで読み応えもたっぷり。
ここら辺のさじ加減が宮部みゆきらしいところ。
特に一章の「片葉の葦」は考えされられた。
「親切」とは?「偽善」とは?
この対極であり紙一重でもある内容をモチーフにしたこの話は、これからの私の人生でも間違いなくぶち当たることがある壁だと思う。
闇雲に与えるのではなく、見守ることも重要。
そんなことを学べる道徳的要素も含む内容。
宮部みゆきや時代物を敬遠している人にもお勧めしたい1冊。