スポンサーリンク
ブルーもしくはブルー(山本文緒・1992年)普段は質素に、たまには豪華に。

ブルーもしくはブルー(山本文緒・1992年)

修子
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、
アフィリエイト広告を利用しているものがあります

7832d683.jpg
*****************
広告代理店勤務のスマートな男と結婚し、東京で暮らす佐々木蒼子。
六回目の結婚記念日は年下の恋人と旅行中…そんな蒼子が自分のそっくり「蒼子B」と出くわした。
彼女は過去の記憶をすっかり共有し、昔の恋人河見と結婚して、真面目な主婦生活を送っていた。
全く性格の違う蒼子Aと蒼子B。
ある日、二人は入れ替わることを決意した。
誰もが夢見る「もうひとつの人生」の苦悩と歓びを描いた切なくいとおしい恋愛ファンタジー。
万華鏡のような美しい小説。
(「BOOK」データベースより)
*****************

一言でいうなれば、「ドッペルゲンガー」の本。

よく「あの頃に戻って人生やり直したい。」なんて言う人がいるけれど、きっと私だったら、やり直した人生も同じように躓き、間違え、結局は今の私が出来上がると思っている。
だから「あの頃に戻りたい。」なんて思わない。

でも、人生の岐路と言われる時は多かれ少なかれ誰にでもある。
その選択が正しいかなんてわからないし、その時に戻ってやり直すこともできない。
だから、「あの時、こっちの選択をしなかったらどうなっていたのだろう?」と思うことはある。

この本はそんな思いをシミュレーションしたような本だ。

あの時違う道を選んでいれば…と後悔しながら生きる蒼子は、
ある日、あの時、「もうひとつの道」の方を選んで生きて来た、もう一人の蒼子に出会う。

突然出合ったもう一人の「自分」。
その「自分」と生活を入れ替わることで幸せは手に入れられるのか?

でも…。
結局、「自分は自分」だし、「隣の芝は青い」のだ。

あからさまなハッピーエンドではないし、考えさせられる。
でも、「あの時、別の選択をしていたら?」という想いがあるのならお勧めします。

物語の最初の方のくだり。
恋は旅に似ている。非日常の楽しい毎日。けれど、それはいつか必ず終わる。
そしてまた日常が始まるのだ。退屈な日常があるからこそ、刺激的な非日常がある。

確かに、似てますねぇ。。。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  1. みつばちマーヤMAX

    あぁ、ココロが痛いっ(><)
    日々後悔だらけのワタシにはきついっす!
    わかっていても考えてしまうんだ・・・
    あの日、あの台風さえずれていれば・・・・
    非日常の旅に出たいな~・*:.。☆..。.(´∀`人)

  2. 修子@管理人

    この本、なかなか痛いお話でしたよ。
    結末がまた痛い。。。
    あの日の台風のお話、気になります!
    今度、じっくりお酒でも呑みながら、ぜひ!

  3. みつばちマーヤMAX

    台風の話・・・(^_^;)
    私がそーとー酔っ払って
    修子さんが記憶を失う寸前なら
    お話できるかもしれませんが・・・(笑)

  4. 修子@管理人

    おぉ!
    それはぜひぜひ(笑)
    なんならうちに泊まりに来ません??
    お待ちしてま~す♪

ABOUT ME
修子
酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。

スポンサーリンク

スポンサーリンク
記事URLをコピーしました