負け犬の遠吠え(酒井順子・2003年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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となりに好きな人、いますか?
腹違いの姉妹の微妙な関係。幼なじみへ寄せる淡(あわ)い恋心。
アイドルになった同級生との心のつながり。
母親の恋人との変わった友だち関係。
親子ほど歳の離れた同居人との幸福な空間。
恋愛小説に憧(あこが)れる人妻が抱く、年下青年へのときめき。
そして、カレをめぐる女同士の愛憎……
恋愛にからんださまざまな友人関係をせつなく描く、大ヒットアンソロジー、第二弾。
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「アンソロジー」なるものをはじめて読んだ。
手にしたきっかけは作家の幅を広げたかったから。
9人中6人は初見で、失礼ながら名前も知らない方もいた。
タイトルの通り、さまざまな友達を描いた短編集。
どれもこれも短編らしく読みやすい内容。
とっかかりの1冊としてはいい本でした。
とある話しの〆の下りに『自分が実際にはどれだけ幸せなのか気づいてなくて、平凡な日常が実はどんなに大事なものであるのか忘れちゃって』とある。
同じことの繰り返しの毎日でも必ず違う日なわけで。。。
日本に住んでるってだけで相当幸せだったり住んだろうな。なんて思いました。
■本書の収録作品
江國香織(えくにかおり) 「ザーサイの思い出」
谷村志穂(たにむらしほ) 「青い空のダイブ」
島村洋子(しまむらようこ) 「KISS」
下川香苗(しもかわかなえ) 「迷い蝶(ちょう)」
前川麻子(まえかわあさこ) 「恋する、ふたり」
安達千夏(あだちちか) 「鳥籠の戸は開いています」
倉本由布(くらもとゆう) 「恋愛小説を私に」
横森理香(よこもりりか) 「Chocolate」
唯川 恵(ゆいかわけい) 「彼女の躓(つまず)き」
やたら不満や愚痴をこぼしまくっている私ですが、
不満や愚痴が言えるということが幸せでもある・・・
と少しは思っている(^_^;)
あは♪確かに、言うとすっきりしますよね~!
言える場所があるってのは幸せだと思いますよぉ{キラキラ}