天国の本屋 恋火(松久淳+田中渉・2004年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」
ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。
成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。
ベストセラー『ウケる技術』の著者が贈る、愛と笑いのファンタジー小説。
(「BOOK」データベースより)
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今までの自己啓発本のいいとこどりなのですが、構成が面白くってさくさくと読めました。
「自己啓発本のいいとこどり」って書きましたが、本の中にもそんなような文章が出てくるんです^^
結局、人は読んだ時には「よっしゃ~!やるぞ~!」って思っても続けられないんですよね。。。
「期待は感情の借金やから」って言葉が興味深かったです。
以下簡略して引用。。。
何かに影響されて、やる気になる。
そのうち、そんな簡単にできない現実にぶつかる。
そんな時に「先に気分よくなった分を返してもらいましょ」って返済をせまられて、ヘコむことになる。
これを繰り返すとどんどんやる気が無くなる。
そうやって、人は夢を失くしていく。
なんだかその通りだなぁ。。。としみじみ思っちゃいました。
そして、この本、自己啓発本なのに、それを押し付けない終わり方なのです。
「今のままでもいいじゃん」とでも言うかのように。。。
作中に大量の偉人が出てくるのも楽しかった。
歴史が大っ嫌いだった私は、聞いたことある名前だなぁ。。。ってぐらいの人のエピソードがいろいろ出てきて勉強になりました。
ベストセラーで当たりにあんまり出会えませんが、なかなかお勧めの1冊です。