医学のたまご(海堂尊・2008年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
「小説宝石」1998年2月号~1999年1月号に連載されたものを2007年に単行本化。
約10年間なぜ単行本にならなかったのか?が謎ですね。
その頃の作者は今ほど売れる作家じゃなかったからですかね。
そこらへんは専門家じゃないのでわかりませんが…。
約10年前の作品とは言え、違和感無く読めます。
(飲酒運転に関する刑事罰が違うぐらいですかね。これも大筋には関係ないけれど。)
そして、さすが東野圭吾!ですね。
人をひきつける部分もあり読み出したら止まりません。
ただ、「霊」だったり、「怨念」だったりと、科学的根拠のないものが出てきます。
ミステリーの要素もあるけれど、ホラーと言った方がいいのかもしれません。
決して、後味のいい話じゃないけれど、軽く読めるあたりはいいかと思いました。
以下、ネタバレ含みます。
内容的に最重要ではない部分だけれど、マネキンを作る工程の工学的な描写はさすがでした。
途中、瑠璃子が「あなたの子供が欲しい」と雨村に執拗なまでに付きまとう。
これはなぜなのかがまったくわかりませんでした…。
主人公が記憶の一部を無くしているということで、一緒に謎解きをしている気分になりました。
記憶なんて普通にあるものだと思っていたけど、重要ですね。