世界初!マグロ完全養殖―波乱に富んだ32年の軌跡(林宏樹・2008年)

修子
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2002年6月、近畿大学水産研究所において、世界ではじめてクロマグロの完全養殖が達成された。
いまだその生態も十分解明されておらず、完全養殖は夢のまた夢と考えられていた中での快挙だった。
研究が始まった1970年からの32年に及ぶ道筋は、決して平坦ではなかった。だれも答えを知らない問題にぶつかり、立ちはだかる壁を一つずつ乗り越え達成した偉業。
熊井英水を中心に実現させた挑戦の日々を描き出す。

  • 手や網で触れる。
  • 夜、車のライトがあたる。
  • 雷などの大きな音が鳴る。
  • 暴風雨で水が濁る。

唐突ですが、これらすべてクロマグロの孵化仔魚や稚魚が死に至る状況なのだ。

マグロは一生泳ぎ続ける回遊魚であり、決して小さい魚ではない。

そんな魚でさえ、孵化仔魚の時期はとても繊細な魚なのだ。
大きさもさることながら、そんな性質でも養殖に向かない魚とされてきた。

「完全養殖」とは、小型の個体を捕獲し出荷できるまで成長させるのを「養殖」というのに対し、天然の稚魚を成魚に育てて卵を採取し、その卵を孵化させて育てた成魚からふたたび採卵する、というのを繰る返すことを言う。

養殖もできない状態だった、クロマグロを完全養殖まで可能にしたということで、さらに画期的な出来事なのである。

この本では、題名にあるとおりの完全養殖に至るまでの32年間の軌跡が描かれている。

この完全養殖の話を私が知ったのは、とあるバラエティー番組の1コーナーだった。
しかし、去年、マグロ漁獲量規制のニュースが日本を大々的に駆け巡った。
「スーパーからマグロが無くなる」「マグロの価格が上がる」などなど。
昨年のガソリンの値段が上がった時もそうだが、値上がる放送だけが、過剰に日々報道され、値下がる報道はまったくされない。
消費者に不安をあおるばかりなのはどうもいただけない。
もっとこの完全養殖のような明るいニュースも大々的に放送して欲しいものだ。

話は逸れてしまいましたが、マグロを世界一消費する国として、これからも研究を続け、安定して生育していって欲しいものです。

この本は「本が好き!」と言うサイトから献本としていただきました。

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修子
酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。
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