世界初!マグロ完全養殖―波乱に富んだ32年の軌跡(林宏樹・2008年)普段は質素に、たまには豪華に。

世界初!マグロ完全養殖―波乱に富んだ32年の軌跡(林宏樹・2008年)

修子
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世界初!マグロ完全養殖

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書評/サイエンス

・手や網で触れる。
・夜、車のライトがあたる。
・雷などの大きな音が鳴る。
・暴風雨で水が濁る。

唐突ですが、これらすべてクロマグロの孵化仔魚や稚魚が死に至る状況なのだ。

マグロは一生泳ぎ続ける回遊魚であり、決して小さい魚ではない。

そんな魚でさえ、孵化仔魚の時期はとても繊細な魚なのだ。
大きさもさることながら、そんな性質でも養殖に向かない魚とされてきた。

「完全養殖」とは、小型の個体を捕獲し出荷できるまで成長させるのを「養殖」というのに対し、天然の稚魚を成魚に育てて卵を採取し、その卵を孵化させて育てた成魚からふたたび採卵する、というのを繰る返すことを言う。

養殖もできない状態だった、クロマグロを完全養殖まで可能にしたということで、さらに画期的な出来事なのである。

この本では、題名にあるとおりの完全養殖に至るまでの32年間の軌跡が描かれている。

この完全養殖の話を私が知ったのは、とあるバラエティー番組の1コーナーだった。
しかし、去年、マグロ漁獲量規制のニュースが日本を大々的に駆け巡った。
「スーパーからマグロが無くなる」「マグロの価格が上がる」などなど。
昨年のガソリンの値段が上がった時もそうだが、値上がる放送だけが、過剰に日々報道され、値下がる報道はまったくされない。
消費者に不安をあおるばかりなのはどうもいただけない。
もっとこの完全養殖のような明るいニュースも大々的に放送して欲しいものだ。

話は逸れてしまいましたが、マグロを世界一消費する国として、これからも研究を続け、安定して生育していって欲しいものです。

この本は本が好き!からの献本としていただきました。
読了が遅れたことをここにお詫びいたします。

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修子

酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬.

レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった名古屋生まれの名古屋人

普段は質素に暮らし、でもたまには豪遊したい♡
そんなの日常を綴っています

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