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満月の夜、モビイ・ディックが(片山恭一・2002年)普段は質素に、たまには豪華に。

満月の夜、モビイ・ディックが(片山恭一・2002年)

修子
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モーツァルトとバス釣りと家庭崩壊―。
地方の大学生・鯉沼のそんな日常は、同級生・香澄との出会いで一変する。
それまでとは異なる色と輝きに包まれた世界。
しかし、香澄との距離感をなかなかうまくつかむことができない。
ある日鯉沼は、絵描きの友人・タケルの運転する水色のフォルクスワーゲンに乗って香澄と旅に出ることにするが…。
「人と人は完全には分かり合うことはできない」という認識に立ち、だからこそ相手を愛し受け入れる選択の大切さを問う「世界の中心で、愛をさけぶ」著者の青春恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
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言わずと知れた「世界の中心で愛を叫ぶ」の作者。
ブームに乗って「セカチュー」も読んでみたのですが、
世間のみんなが「泣いた!」「感動した!」と言う場面で
私は「本が泣けって言ってる。」と思ったほどで(笑)

他の本はどんなかしら?と思って手にとって見ました。
そもそも、「モビイ・ディック」って何?って感じででして。。。
調べてみたら「白鯨」のことらしいのですが、
文中に一節出てくるだけなんですよね。
ちょっと肩透かしな感じでした。

私が苦手な詩的表現が多様されているので、
最後までしっくり来ないまま読み終わった。
内容的にも現実離れしすぎてて共感できる部分も少ない。
「またいつか読み返してみよう。」とは思わない本でした。
…辛口すぎ??

とは言え、心に残る文章もありました。

話すことで、自分たちが見たものを確かな記憶としてとどめたかった。だが一方で、話した瞬間に、本質的な部分が損なわれてしまいそうな気がした。言葉に置き換えることによって、体験の鮮度は失われ、とらえどころのない出来事は、言葉でなぞることのできる範囲内に矮小化されるような気がした。

ぼくは自分の人生を、雪の結晶の研究みたいなものにしたいと思う。多大な労力と情熱が注ぎ込まれているが、なんの役にも立たない。それでいて、ずいぶん面白い。そんなふうに軽やかで、濃密な生き方ができればいい。

そうなんだよね~ってうなずきながら読んだ部分です^^

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ABOUT ME
修子
酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。

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