F-落第生(鷺沢萠・1996年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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甘ったれでわがままな7歳の少女、手毬。
家族に愛され、平穏な日々をおくるはずだったのに…。
17歳、かつては姉だった人を母親と呼ぶ二人だけの暮らし。
27歳で掴んだ結婚という名の幸せ。
その家庭を捨て幼なじみと駆け落ちした37歳。
そして…。複雑に絡みもつれる家族の絆、愛と憎しみ。
運命に流されるひとりの女性の歳月を、
半世紀にわたって描く連作長編小説。
(「BOOK」データベースより)
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前に読んだ時に人物関係が入り組んでいて、もう一度読みたいと思った本。
二度目にしてやっとわかりました(笑)
ひとりの女性の一生のお話。
7歳(1967年)から始まり、10年ごとの章に分かれて話が進む。
なかなか珍しいのは、章ごとに主観が変わること。
いろんな視点から一人の女性を描くことで、よりリアルな人物像になる。
「落花流水」という風流な題名からは想像できない波乱万丈の人生。
こんな人生も無いだろう。。。とは思いながら、
ついつい話に引き込まれるのがこの作者のすごいところ。
調べてこの作品の題名が「落花流水」であることの意味を知った。。。
決して風流なのではなかった(笑)
この作者、ここ近年は入院する程のうつ病で悩まされているそうだ。
最近、エッセイが出版され(まだ読んでないけど。)、復調のきざしかな?
近い将来、また小説が出版されるのを期待しています。