忘れ雪(新堂冬樹・2003年)
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傷ついた子犬を拾った少女は、獣医を目指す少年に助けられた。
幸せな出逢いは、少女の悲しき家庭環境により別れを迎える。
そして八年後、ふたりは偶然の、しかし必然ともいえる再会をしてしまう。
ふたりの空白に、幼い日の思い出がよみがえった時、彼女は失踪する…。
愛し合っているのに巡り逢えないふたり。
かつてこれほどまでに美しく、せつない物語があったであろうか?
新世紀、もっとも泣かせる“純恋”小説。
(「BOOK」データベースより)
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ブックオフで題名と背表紙に惹かれて衝動買い。。。
「春に雪が降ったときに願い事をすれば、必ず叶うって。地面に触れた瞬間に消えゆく忘れ雪は、願い事を天に持ち帰って叶えてくれる。寂しがり屋の忘れ雪は、願い事を叶えれば来年もまた自分を心待ちにしてくれるから」っていう下りは素敵だなって思った。
名残の雪、雪の名残、雪涅槃、雪の終り、終雪、忘れ雪・・・。
春の雪っていろんな呼ばれかたしてるんだね。
私は「風花」って言葉が好きだったんだけど、「忘れ雪」もいいなぁ。。。と^^
内容はと言うと、前半は題名&帯の言葉どおり。
後半は。。。あれよあれよと展開してなんだか思った内容と違ってた。
まぁ続きが気になって読んでしまうっていう点ではよかったけど、前半のお話のままラストまで進んで欲しかったな。と言うのが正直なところ。
あと繰り返しの描写が多いので、どこかで連載してたのかと思ったら書き下ろしらしい。
くどい感があるので、もうちょっとあっさり目でもよかったかも。
この作家さん、ホントは暗黒なお話を書くそうだ。
あんまりそっち系は読んだこと無いけど、これを機会に1冊ぐらいは読んでみようかな。