F-落第生(鷺沢萠・1996年)
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ポジティヴに生きることだけが、決して正しい生き方じゃない。
後悔したって、前向きじゃなくたって、少しずつでも歩くことさえ止めなければ、大丈夫。
恋において、友情において、仕事において?。
人生のなかで何かに「落第」してしまった女の子たちへ贈る、短編集。
(「BOOK」データベースより)
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好みの合う友人に「最近読みたい本が無くってね。」という話をしたら、鷺沢萠を進められた。
ちなみに彼女とは山本文緒・山田詠美が好きで、川上弘美・江國香織が苦手というピンポイントで好みが同じ。
性格も相当似てて、周りに驚かれる関係だったりする。
ホントはエッセイを進められたのだけど、たまたま見かけたのが短編集だったので、そこからスタート!
感想は、・・・やっぱり彼女は私を良く知ってる!(笑)
紹介文に「落第」してしまった女の子たちへ。とあるけれど、読んでいて、意外と自分に当てはまる部分もあり。。。
そっかぁ。私って落第生だったんだなぁ。なんて(笑)
「普通」の恋愛がしたいと思っているのに、
手に入れられないのは自分が「普通」じゃないからだ。って気づく話がある。
私も25歳ぐらいまでは自分は至って「普通」って思ってたっけ。。。
今の会社入って仕事してるうちに、
どう見積もっても「普通」じゃないって気づいたけど(笑)
この「普通」って一癖あるんだよね。
何を基準に「普通」というカテゴリーが出来上がるのか?
やっぱり多数決なのかなぁ。
国際結婚した友人が「旦那に普通が通用しない!」って言ってたのが
印象的だった。と同時に私の中の「普通」という感覚が崩れたんだけど。
この「落第生」というのも鷺沢萠にとっての落第というこのなのかも知れない。
あ、あと、「好き」の反対は「嫌い」じゃななくて「無関心」とはよく言ったもんだ。
この作家さん、自殺しちゃってるんだよね。
ニュース見たときは驚いたけど、もう2年前なんだね。
もっと前から読んでおくんだったな。。。