夜のピクニック(恩田陸・2004年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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19歳の予備校生と、8歳年上の精神科医。
止まらない、もう誰にも止められないこの激しく、
貫く、純愛。小説すばる新人賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
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大学ぐらいの時に「天使の卵」っていうアクセサリーがはやったなぁ。。。
と思って読んでいたら、やっぱりそのアクセサリーが出てきました。
内容にはほとんど絡んでないので題名がなぜ「天使の卵」なのかは謎。
私は正直、「死に落ち」の物語が苦手。
だから「世界の中心で、愛を叫ぶ」も苦手。
何故、死に落ちの結論に持っていくのか?
この話の場合、そこに持っていかないと、話が長くなるというのはある。
でもねぇ。。。
違う結論に持っていって欲しかったな。
8割ぐらいまではとてもいいお話だと思って読んでいたのに、
あとの1割は納得がいかない。
続編である「天使の梯子」にそこらへんが書いてあるのかしら?
そっちも読んでみようと思いました。
作中に、
「もっとがむしゃらに、自分勝手になりなさい。
あんまり若いうちから、そんなに冷静でものわかりのいい人間になるのはおやめなさい。
あなたが今よりちょっとやそっと自分勝手に、わがままにふるまったところで、
あなた自身が思っているほどには誰も困らない。」
という下りがある。
こういうことをさらっと言える大人になりたいものだ。