パラドックス13(東野圭吾・2009年)
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13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。
何が起こるか、論理数学的に予測不可能。
その瞬間―目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。
なぜ我々だけがここにいるのか。
生き延びるにはどうしたらいいのか。
いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。
(「BOOK」データベースより)
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相変わらず凄い人気の東野圭吾氏の新刊。
図書館に入った次の日ぐらいに予約したのですが、二ヶ月ぐらい待ちました。。。
今回は、謎の“P‐13現象”なるものが出てくるので、お得意の理工学系のお話かと思ったら、謎の現象によって、地球上に数人の生存者のみとなる。
更に、そこへ天変地異が起こる。。。というパニック物でした。
この、謎の“P‐13現象”を思いつくあたりが凄いですね。
ただ、全然論理数学的とは関係無さそうですけど(笑)
現実味の無い設定の割りに、さらっとその世界に引きこみ、文明に慣れた人間が原始状態にタイムとリップしたら如何に無力かをつきつけます。
ただ、数人の生き残った人が典型的な性格の人ばかりで、起こったことに対する対応の仕方もありきたりと言えばありきたり。
結局は「世界が変われば善悪が変わる。」ということが言いたかったのでしょうか?
1冊にするには「イブ発言」とか、いろいろと盛り込みな気がします。
「この話をどう収めるのだろう?」と思いつつ読み勧めたラストには、「こうしかないわな」という思いと、「もうちょっとなんかないの?」という思いが渦巻く。
「当たり前」は「当たり前」ではないという事を考え「当たり前」に感謝した。
しかし、後味はなんだかなぁ。。。と言った話です。
天は自ら助くる者を助く
幸運を得たいのならば、まず自分のできる最大限の努力をしろということだ。
その上で俺は結果を受け入れる。