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波打ち際の蛍(島本理生・2008年)普段は質素に、たまには豪華に。

波打ち際の蛍(島本理生・2008年)

修子
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DV、刻まれた怯え、求める心と拒む身体―痛みを超えて、もういちどわたしたちは、恋をする。
(「BOOK」データベースより)
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島本理生さんの本は「ナラタージュ」以来2冊目。
何かの評論で「恋愛小説は主人公に共感できるかどうかが評価を左右する重要なポイントだ。」と言うのを読んで、私は「ナラタージュ」の主人公には共感できないんだな。と思ったのを覚えている。
そんな私が、また手にしたのは雑誌「ダ・ヴィンチ」の2008年を振り返る特集で紹介されていたから。

「ナラタージュ」にはダメ男が出てきます。
今回は主人公の元彼から暴力を受けていたと言うことで、これまたダメ男です。
そして、主人公の麻由が再び恋に落ちる相手、蛍もいい加減ダメ男だと思う私は、たぶんこの本に合わないんでしょうね。
逆に、麻由のような経験をしていない私は幸せなのでしょう。
そして何より、麻由の母親のダメ親っぷりに驚きつつ、「あーこういう人もいるだろうな。」とも。。。
全体的に、世の中こんなにダメダメな人ばっかりか?と思わず自分の周辺の人をいろいろ考えてしまった(笑)

そんな中、麻由のいとこのさとる君と揚げ物ばかり注文する紗衣子さんがとってもいい味出してました。
物語がゆったり進む中で、突然雰囲気が変わる。
この二人がいるからの麻由と蛍の雰囲気が引き立つって感じでしょうか。

読んでいて引き込まれ、結局2時間ぐらいかな?1日で読んでしまいました。
でも、重い内容と、今回も主人公にそこまで共感できずで他の作品も読んでみたいリストには入りませんでした。
純愛ってヤツが私には合わないのかもしれませんね。
世間が絶賛する「世界の中心で愛を叫ぶ」も苦手なので。。。

あ、でも、題名の付け方はうまいなぁと思いました。
読んでいる途中で、「あ、だからこの題名なんだ。」っていうのがあって。これは納得。

あとがきで、「当分、小説を書くことをやめないと思います。」という一文があります。
作者は何かに悩んでいるのかな?なんて思ってしまいました。
「当分」って言ってるから、いつかは辞める気なの?って疑問が。
深読みかもしれないけれど。。。

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ABOUT ME
修子
酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。

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