サヨナライツカ(辻仁成・2001年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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甲子園の優勝投手・並木浩二は大学入学後、ヒジを故障。
新しい変化球の完成に復活をかけていたが、日米開戦を機に、並木の夢は時代にのみ込まれていく。
死ぬための訓練。
出撃。回天搭乗。
―しかし彼は「魔球」を諦めなかった。組織と個人を描く横山秀夫の原点。
(「BOOK」データベースより)
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職場の人に「歴史好き?」と突然聞かれ、「嫌いじゃないけど得意じゃない。」と答えたら、「歴史好きな人にお勧めな本なんだよね。読んでみ。」と渡された。
だーかーらー、歴史は嫌いじゃないけど得意じゃないんだってば!(笑)
とは言え、「戦争」を一応歴史で習った程度の私には、人間魚雷「回天」などと言うものはまったく持って知識もなく、特攻隊とはまた違った「兵器」があったのか。。。と驚くばかり。
プロローグからおおよそのラストがわかる内容とは言え、最後の最後まで物語に引き込まれ、飽きることなく最後まで一気に読めた。
そして意外なラストに救われたような気もするけど、でもやるせない気持ちが残る。。。
戦争もので後味のいい作品はないのかもしれない。
今後、世の中にこのようなことが起こらないことをただただ祈るのみ。。。