ダイイング・アイ(東野圭吾・2007年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
最近、「告白」が映画化されて、注目されていますね。
確かにあの、衝撃はすごかった。
怖いと思いながら、ついつい湊かなえさんの本は手に取っちゃうんですよね。
中毒性がありよ(笑)
さて、今回は「Nのために」と言うことで、「N」の登場人物がたくさんいて(たくさんと言うよりほぼすべて。)、「N」が誰なのかを考えながら読んだのだけど。。。
殺人事件が起きたところから話が始まり、10年後に当時、さらに過去を振り返る内容。
1つの事件も裏を返したら、こんなに奥が深いのか。と思った。
そっか。「N」はそれぞれ違うんですね。
ただ、いまいち主人公は誰を思っていたのかはよくわからない。。。
そして、途中からの展開は急激だけど、語りつくされた感はいまいち。
伏線が効果的に生きているところもあれば、腑に落ちないこともありでした。
ただ、再読したらまた感想は違うのかも。
「告白」の時は文章が拙いイメージだったのですが、この本を読んでかなりの上達ぶりに驚きました。
こちらが、衝撃慣れしているのもあって、ラストに驚くこともありませんでしたが、話の流れを作る能力は相変わらず長けています。
これからの作品にも期待しています!
そうそう、この話。
一言で言うならば、「死人に口なし」とはこのことだ(笑)