Nのために(湊かなえ・2010年)普段は質素に、たまには豪華に。

Nのために(湊かなえ・2010年)

修子
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「N」と出会う時、悲劇は起こる―。
大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。
台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。
努力家の安藤と、小説家志望の西崎。
それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。
すべては「N」のために―。
タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。
そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。
『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。
(「BOOK」データベースより)
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最近、「告白」が映画化されて、注目されていますね。
確かにあの、衝撃はすごかった。

怖いと思いながら、ついつい湊かなえさんの本は手に取っちゃうんですよね。
中毒性がありよ(笑)

さて、今回は「Nのために」と言うことで、「N」の登場人物がたくさんいて(たくさんと言うよりほぼすべて。)、「N」が誰なのかを考えながら読んだのだけど。。。

殺人事件が起きたところから話が始まり、10年後に当時、さらに過去を振り返る内容。
1つの事件も裏を返したら、こんなに奥が深いのか。と思った。

そっか。「N」はそれぞれ違うんですね。
ただ、いまいち主人公は誰を思っていたのかはよくわからない。。。

そして、途中からの展開は急激だけど、語りつくされた感はいまいち。
伏線が効果的に生きているところもあれば、腑に落ちないこともありでした。
ただ、再読したらまた感想は違うのかも。

「告白」の時は文章が拙いイメージだったのですが、この本を読んでかなりの上達ぶりに驚きました。
こちらが、衝撃慣れしているのもあって、ラストに驚くこともありませんでしたが、話の流れを作る能力は相変わらず長けています。

これからの作品にも期待しています!

そうそう、この話。
一言で言うならば、「死人に口なし」とはこのことだ(笑)

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修子

酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬.

レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった名古屋生まれの名古屋人

普段は質素に暮らし、でもたまには豪遊したい♡
そんな日常を綴っています

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