アカペラ(山本文緒・2008年)普段は質素に、たまには豪華に。

アカペラ(山本文緒・2008年)

修子
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無職で病弱な弟と暮す50歳独身の姉。
20年ぶりに田舎の実家に帰省したダメ男。
じっちゃんと二人で生きる健気な中学生。
人生がきらきらしないように、明日に期待し過ぎないように、静かにそーっと生きている彼らの人生を描き、温かな気持ちと深い共感を呼び起こす感動の物語。
6年ぶり、待望の小説集にして最高傑作!
(「BOOK」データベースより)
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「アカペラ」「ソリテュード」「ネロリ」の3つの短編集です。
帯に「6年ぶり、待望の小説集にして最高傑作!」とありますが、最高傑作ではないと思います。
欝で入退院を繰り返し、復帰されたということですが、やっぱりそれでも短編ではなく長編を期待してしまう。
そういう意味でも、簡単に「最高傑作」なんていいたく無いな。

それとは別に今回の本は随分と角か取れた感じがしました。
設定は山本文緒らしいのですが、文体が変わったというべきなのかな。

親に見離されたタマコ
高校卒業前にふらっと家出してしまった春一
病気な弟の面倒を見つつ働く姉の志保子

どれをとっても幸せそうに思えないのに、当人たちは結構幸せに暮らしている。
人の幸せは周りからじゃわからないってことですね。

結構重いテーマをさらっと書いているあたりはさすが山本文緒というべきなのでしょうが、
今までの印象が強すぎたために、個人的には再読はないかな。

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修子

酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬.

レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった名古屋生まれの名古屋人

普段は質素に暮らし、でもたまには豪遊したい♡
そんなの日常を綴っています

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