プリンセス・トヨトミ(万城目学・2009年)
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このことは誰も知らない。
五月末日の木曜日、午後四時のことである。
大阪が全停止した。
長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。
前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。
(「BOOK」データベースより)
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書店に平積みされているのをよく見かけたので図書館で予約した本。
ネーミングから歴史物?なんて思ってたけど、表紙はめっちゃ現代で拍子抜け。。。
ちなみにこの作者は初見なのですが、「鹿男あおによし」の作者なんですね。
ドラマ化されて、はまった人も多いみたいですね。
毎週のように奈良に行くようになった友人がいて、ドラマも原作の知らない私は驚きでした☆
内容はと言うと、会計検査院の3人(表紙の人物達)が検査に出かけた大阪で発覚した、驚きべき事実とは?と言ったファンタジー。
そもそも、会計検査院という機関を知らなかった私。。。
どこまでが現実でどこまでが作り話なのかと読了後調べてみれば、出てくる商店会の名前や、歴史など、意外と事実の話が多い内容。
その内容にこれだけでかい作り話の乗っけちゃう作者の思考回路は素敵ですね~!
ファンタジーって苦手分野ですが、すんなり楽しく読めました。
父と息子の絆、見守る母・嫁。
大阪をよく知る人ならもっと楽しく読める内容だと思う。
古来、桐は鳳凰が宿る木として神聖視されてきた。
とか
ひょうたんは正解最古の栽培作物だった。
など、うんちくもたくさんあって楽しかった。
知ってました?ひょうたんの原産地が西アフリカのサバンナ地帯ってことを。
実家から程近いところに、豊臣秀吉を祭った神社があったり、名古屋銘菓の「千なり」(どらやき)の図柄がひょうたんだったり、名古屋の中心道路であろう広小路通りの電飾がひょうたんだったり、名古屋は意外と秀吉やひょうたんにゆかりがある。
でも語り継がれる、秀吉やひょうたんの話はきっとないでしょうね~(笑)
そんなことを思った本でした。
いろいろ書くと全部ネタバレになりそうなので、秀吉と大阪に興味のある人は手にとってみてください。
お勧めです^^
マキメさんの作品は登場人物の名前が歴史上の人物を表していることがあるんですが、今回も豊臣や徳川にゆかりの歴史の人物名がたくさん使われていました。それが登場人物の役割にうまくリンクしていて、比べながら読むのも面白かったです。
マキメさんの作品は、ありえなさそうな設定なのに「もしかしたら…」と思わせる展開が好きです。次はどんな話で驚かせてくれるんでしょうか。
日月さん、はじめまして。
コメントありがとうございます♪
大阪城を見る目が変わりましたよね^^
もしかしたら?なんて思っちゃいますもん。
歴史が不得意な私は勉強してから再度出直したい本ですけど^^;
久しぶりに他の本も読んでみたいと思う作家さんに出会いました♪
こういう出会いがあるから、幅広く新規開拓しちゃうんですよね~。。。