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人質カノン(宮部みゆき・1996年)普段は質素に、たまには豪華に。

人質カノン(宮部みゆき・1996年)

修子
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「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラ
を落として去った。
事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画
を語る「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。
(「BOOK」データベースより)
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表題作の他に、『十年計画』『過去のない手帳『八月の雪』『過ぎたこと』『生者の特権』『漏れる心』の全7編。

壮大なトリックがあるわけでもなく、殺人事件が起きるわけでも無く…。
ミステリーとはちょっと違った感じかな。

出版されたのは10年以上前だけれど、いじめの話が多かったのが印象的。
ちょうどいじめが社会的に問題になりつつあった頃だったような…。
そうやって考えれば、一向に減らないどころかますます増え続けるいじめ問題。
脱ゆとり教育でどうなるのか!?と言う感じでしょうか。

どれもこれも人の心の痛い部分をつく感じ。
ただ、読み終わった後はすっきり前向きになれるお話が多かった。
(全部じゃないけれど。)
日常の裏側、事件の裏側をちょっと覗いてみたらこういう話なんだろうな。
そんなリアリティのあるお話たちでした。

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ABOUT ME
修子
酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。

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