ジーン・ワルツ(海堂尊・2008年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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二人の上級生からアプローチを受けて、遥香の初恋は始まった。
男らしく洗練された修平と、個性的で翳りのある徳明。
しかし遥香に「女優」の道が開けて、心ならずも別れていく…。
それは17年間、忘れられない恋とすれ違いのはじまりだった。
別れたからこそ、果てしなく思い続ける。真実の純愛小説。
(「BOOK」データベースより)
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松本侑子さんと言えば、「赤毛のアン」の翻訳。という認識しかなく…。
初めて、翻訳以外の本を手にしました。
一言でいうなれば、良くも悪くも「昼メロ」もしくは「韓流ドラマ」。
淡々とした文章、回りくどい内容、じれったさ満載。
でもついつい、続きが気になって読み出したら止まらない。
まるで何年か前にGWをつぶして見た「冬のソナタ」のようでした(笑)
最後の最後までどう終わるのかわからない。
読み終わって、正直ほっとしました。
久しぶりにじれじれしながら読んだ本。
各章のタイトルのほとんどが、詩人の引用で翻訳家の作者らしいです。
題名の「海」と「川」の関係が作中に出てくるのですが、
的確ないい喩えだなぁ…。としみじみしました。