天使の卵(村山由佳・1994年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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恋愛すると結婚したくなり、結婚すると恋愛したくなる。
離れて、恋をして、再び問う夫婦の意味。
結婚から始まる物語。
(「BOOK」データベースより)
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4人の目線で描かれつつ、それぞれがつながりを持っていく。
読む人によって誰に感情移入するか分かれる本だと思う。
4人のうちの2人、「結子」と「士郎」の住んでいた家は、
上の階の家事に巻き込まれ、住むことができなくなる。
そこからはじまったのは別居だけではなかった。
帰る家が無くなったら私はどこに帰るのだろう・・・?
立場的に結子と類似する部分が多く、
根本的に考えてることも似ていて、
読みながら自分のこれからも考えてしまった。
なぜ、結婚という形式があるのか?
なぜ、人は結婚をするのか?
なぜ、結婚生活を続けるのか?
分厚く重い本の割にはさくさく読めた。
でも、考えさせられたことは分厚く重い。
ただ、この考えさせられたことは永遠に答えの出ないことなのかもしれない。