ナラタージュ(島本理生・2005年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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29歳を迎えた真緒の日々は、ブルー一色。
年下の男との恋は遊びに終わり、
結婚に逃げ道を求め見合いをしても見事に失敗。
その上、会社ではリストラの対象にされて。
恋も仕事も、すべてが中途半端。
そんな真緒の背中を押すのが3度の離婚を乗り越え
今また新たな恋に燃える母と、
シングルマザーの道を選ぶ大学時代の友人さつき。
30の大台を目前に、自分の足で
一歩を踏み出そうとする真緒の一年。
(「BOOK」データベースより)
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「イブ」って言うと、ついつい「クリスマス」を思い浮かべてしまうのだけど、
この「イブ」は30歳のイブの29歳のお話。
なんでみんな30歳になるのが憂鬱なんだろ?
「三十路」なんて言うからなのか、一昔前の「お肌の曲がり角」なんてのがあるからなのか。。。
私は25歳になる時に仕事を辞める事を決めていて、でも次の仕事が決まっていなく、さすがに将来が不安で歳をとるのに抵抗あったけど、それ以外は歳をとるのは嬉しいことなんだよね。
だから29歳だろうが三十路だろうが、今年のぞろ目だろうが誕生日は嬉しいし、待ち遠しいもの。
だから世間一般的な「憂鬱」はわからない。
話を本に戻して。。。
内容は迷いながら自立していくという、よくある話なんだけど、主人公の母親がいい味出してた。
3度の離婚で結婚には懲りてるかと思えば、再婚したりとパワフル。
母親のセリフに「女はね、勝ち戦は自慢しないものよ」ってのがあった。
こんなかっこいい女になりたいもんだ(笑)