僕の好きな人が、よく眠れますように(中村航･2008年)

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こんなに人を好きになったことはありますか?
どうしようもなく惹かれあう僕と彼女。
だが、ふたりには恋が許されない理由があった…。
『100回泣くこと』を超えた、今年最高のラブ・ストーリー。
（「BOOK」データベースより）
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ちょっと前に、どこの本屋さんでも平積みされていて、
表紙の色合いとフォントに惹かれて読みました。

この作者さんの本を読むのははじめて。

帯に「今年最高のラブ・ストーリー」なんてうたってありますが、一言でいうなれば不倫の本。
私は不倫否定派でもないので、(肯定派でもありませんが。)そのあたりは気にならずに読めますが、根本的に不倫が受け入れられない人には不向きですね。

内容にも重みが無く、付き合い始めたカップルのラブラブな生活を実況中継といった感じでしょうか。。。
不倫ものなのに、旦那の存在がほとんど出てこないので、なぜ不倫の設定にしたのかよくわからない。

途中、出てくる脇役の人がもっといい働きをするのかと思ったらそうでもなく。。。

ライトノベルや携帯小説が好きな人には受けがいいかもしれません。
さらっと読めて、後に残らない感じでした。
とは言え、ラストは「そこで終わるんかい！」と突っ込みいれたくなりましたけどね(笑)
ただでさえ、こういう系の想像力無いのに、この後の二人をどう想像しろと？？

でも言葉の言い回しは結構好きでした。
この世には、マグレと気まぐれしかねえんだよ。

ちっとも中心に向かわないレコード針みたいに、思考は周辺をなぞる。

フィルムのネガとポジみたいに反転する日を夢見る。
などなど。

あと、語尾に「○○だけかしら」と言えば何でも思わせぶりになる。って言うのがツボでした。

ネットで調べたら、結構評判いいんですよね。
というより、大絶賛が多数。
私って、世間と考え方ずれてるのかしら。。。

この作者の他の作品も読んでみようとは思いました。

修子

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酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬. レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった管理人が名古屋を中心に綴る日記ブログ。 最近は夫や友人と旅やホテルステイも楽しみつつ、完全同居型二世帯住宅に住む子なし夫婦です。