恋愛中毒(山本文緒・1998年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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さまざまな男女の関係を独特の筆致で描く、初の書き下ろし短編集。
「泳ぐのに安全でも適切でもない」人生のなかで、蜜のような一瞬を生きる女性たちの、凛々しくて、切なくて、幸福な珠玉の物語10編を収録。
第15回山本周五郎賞受賞の傑作短篇集
(「MARC」データベースより)
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「苦手だ苦手だ」と言いながら手にとってしまう、江國香織さんの本。
今回も題名に惹かれて手にしてしまった…。
ここまで来たら好きな作家と言った方がいいのかも!?
いや、でも題名がいいのよ。題名が。…と言うことにしておこう。
表題を含む10編の短編集。
共通点は恋愛ものと言うことでしょうか。
ただ、恋愛と一言に言ってもさまざまで、不倫・別れ・ブラックと様々。
様々ながら、どこか自分に重なるところがあるのが印象的でした。
『うんとお腹をすかせてきてね』の1行目の文
女は、いい男にダイエットをだいなしにされるためにダイエットをするのだ。
この一言にやられました。
乙女(笑)がダイエットをする十分な理由ですもの。
あと、あとがきの
瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい。
SAFEでもSUITABLEでもない人生で、長期展望にどんな意味があるのでしょうか。
一瞬を大切にしていけば、人生怖いものなしなのかもしれない。
そんな無謀なことを思ったりした。