アマルフィ(真保裕一・2009年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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黎子と悠介は、学生の頃からの“友人”。
恋人同士であったこともないが、三十半ばになっても黎子が頼りにするのはいつも悠介だった。
しかし、黎子の元夫が失踪し、二人の微妙なバランスが崩れて―「欲望」。
年下の男との恋につまずいた銀座の女を描く「安い涙」。
恋の喪失感をテーマに、さまざまな恋のかたちが繊細なタッチで描かれる。
切なく、胸に迫る四つのラヴ・ストーリーを収録。
(「BOOK」データベースより)
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4編の短編集。
短編と言っても、そのうち2つは中篇かな。
そして「失恋」と言って思い浮かべるものとはちょっと違った内容。
どれもこれも考えさせられる内容でした。
「愛する人を救いたいと思うのは、自分勝手な欲望」
とか
「でもねえ、考えてみれば、こうやって毎日仕事できるだけで凄いことなんだから。世の中で自分がいちばん不幸だって思えちゃうときもあるけど、ホントは違うんだよねえ」
とか、ちょっとしたくだりに考えさせられた。
誰もがどこかに思い当たる節がある。そんなお話たちでした。
ホントは当たり前の人生が一番幸せなんでしょうね。。。
人って無いものねだりなんだよなぁ。
はい、無いものねだりです(笑)
愛があってもお金のない生活か
お金があっても愛のない生活か・・・
どっちもないのですが{困った}
だって、人間欲望の塊ですから(笑)
高校1年生の時、教育実習に来た先生(と言っても大学生ですね。)が、
「愛があってもお金が無ければやっていけません。愛より金です!」
と豪語してました(笑)
今となっては納得です(笑)