天国の本屋―うつしいろのゆめ(松久淳、田中渉・2002年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
前に読んだ時に人物関係が入り組んでいて、もう一度読みたいと思った本。
二度目にしてやっとわかりました(笑)
ひとりの女性の一生のお話。
7歳(1967年)から始まり、10年ごとの章に分かれて話が進む。
なかなか珍しいのは、章ごとに主観が変わること。
いろんな視点から一人の女性を描くことで、よりリアルな人物像になる。
「落花流水」という風流そうな題名からは想像できない波乱万丈の人生。
こんな人生も無いだろう。。。とは思いながら、
ついつい話に引き込まれるのがこの作者のすごいところ。
※調べてこの作品の題名が「落花流水」であることの意味を知った。。。
決して風流なのではなかった(笑)
この作者、ここ近年は入院する程のうつ病で悩まされているそうだ。
最近、エッセイが出版され(まだ読んでないけど。)、復調のきざしかな?
近い将来、また小説が出版されるのを期待しています。