1リットルの涙(木藤亜也・1986年)
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わたしの中のキラッと光るものをお母さんならきっと見つけてくれると思います。
教えて下さい。
導いて下さい。
わたしは、生きたいのです。生きる希望をつづる感動の詩。
(「BOOK」データベースより)
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全国読者の感涙を誘ったベストセラー「1リットルの涙」の少女が亡くなってから1年。
難病と闘いながら生きることの尊さを訴え続けたわが子と共に歩いた10年間を万感込めてつづる。
(「BOOK」データベースより)
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この本が発売された当初、学校の推薦図書になってた。
当時、中学生の私は読書なんて大っ嫌いだったから、申し訳ないことに、苦痛でしかなかった。
愛知県内の方ってこともあって、結構マスコミにも取り上げられてたっけな。
亡くなられたのもニュースで知った。
その後発売された母親の手記「いのちのハードル」(木藤潮香・1989年)も話題になってったっけ。
そんな知識の中、今なら素直に読めるだろうと2冊を手にとってみた。
「原因不明の難病と戦う闘病記」と一言で言ってしまえない内容だった。
高校生とは思えない文章力。病気と向かい合ってく前向きさ。
こういう人が長生きして日本を支えていくべきなんだろうな。
のほほんと生きてる自分が申し訳ない気がしてくる。
このお母さんがまた素敵な人だと思った。だからこういう人になったんだろうな。と思わせることがいっぱい。
保健婦とのことなので、もちろん専門的な部分のあるのだろうけど、子供を見る観察力や子供の心の支え方などなかなかできない部分もさらりとこなしている生き方がすごいなと思った。
「右手に愛を、左手に勇気を持とう。」
「底なしに沈んでいく心を救いあげる言葉は、励ましでも慰めでもなく、それは、一緒に笑顔になることを見つけ出すことだった。」
本を読んで意外だったのは家政婦さんの話。
もちろん家政婦さんも人間だからいろいろな人がいるのはわかるけど、人によってはお金を出してる雇い主側が頭を下げ、お願いをし、それでも満足に介護が受けられなかったりすると言う現実。
仕事を怠けてるとしか言えない状況の読んでて腹が立ってきた。
でもこれも現実なんでしょうね。
重いテーマだけど、久しぶりにいい本に出合えた。