落花流水(山本文緒・2002年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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「ねえ、帰り道が分からなくて泣いているんでしょ?」
「この先が、あなたの帰る場所よ。ひとりで行ける?」
「さよなら。もう、ここに戻って来ちゃ駄目よ」
ぼくらはばらばらではなく、みんな繋がっている。
誰もが誰かと誰かの触媒であり、世の中は様々な化学反応に満ちている。
それがきっと生きているってことなんだと思う。
それは、磁力や重力なんかよりもはるかに強い力だ。
それさえあれば、あの空の向こうにいる誰かとだって私たちは結びつくことができる。
小さな人生の大きな幸福の物語。
(「BOOK」データベースより)
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「いま、会いにゆきます」の市川拓司の本。
私はファンタジーは苦手だけど、この人の現実離れした物語は許容範囲らしい(笑)
この作者の物語の登場人物は「ちょっとした変人」が多い。
このお話もやっぱりみんな変わってる。
でも、読みはじめたら一気に読み終わってた。
読みやすい文体と、伏線がわかりやすくおバカな私でもわかって先が気になるのだ^^
さてさて、内容はと言うと、転勤族で友人を作ることが苦手な主人公が出合った二人と一匹。
ひょんなことからばらばらになり、ひょんなことから引き寄せられる。。。
「絆」がテーマかな?と思わせるような内容でした。
「いま、会いにゆきます」を読んでいるので、題名を誰が誰に言ってる台詞かを考えながら読んでいたのだけど、「ほぉ~そうきたか!」と言う感じでいい味出してた。
「100まで生きて、幸福の年金をもらわなくっちゃ」という台詞がある。
私も「幸福の年金」をもらうべく頑張ろう!なんてゲンキンなこと思ったのでした^^