【大切なひとのためにできること -がんと闘った家族の物語-(清宮礼子・2011年)】普段は質素に、たまには豪華に。

【大切なひとのためにできること -がんと闘った家族の物語-(清宮礼子・2011年)】

修子
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お父さん、ありがとう――。
映画「おくりびと」の宣伝担当者が経験した、最愛の父との別れ。
がんにより設けられてしまった命の期限に向かって歩んだ家族の21ヶ月は、かけがえのない時間だった。
家族を守り、深い愛情をもって育ててくれた父。
これからも一緒にいられると思っていた。
がんと向き合い、家族が力を合わせて闘った姿を真摯な姿勢で綴った、がん闘病記。
(amazon内容紹介より)
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最近、友人から、「義父が亡くなった」とか「父が手術する」などと言う話が増えてきました。

そういう私の父も去年、手術したばかり。
親の健康が気になる年になってきたと実感しています。

そんな私のところへ、大切なひとのためにできること -がんと闘った家族の物語-の献本のお話をいただきました。
(と言う訳で、久しぶりの本の感想文です^^)

この本は、突然肺がんと宣告された父の闘病生活を、共に闘った娘の目線で描いた闘病記。

作者の清宮礼子さんは、この頃、納棺士を題材にしたあの映画、「おくりびと」の宣伝担当をされてたそうです。
運命のめぐり合わせとでもいうのでしょうか。。。
考えさせられることも多かったことでしょう。
(とは言え、内容は映画とは全然関係がありません。)

最近の最先端医療の発展は著しく、「がんは治る病気だ」という声もありますが、まだまだ日本の死亡率1位はがんである事実は変わりません。

人口の1/2がガンにかかると言う事実をどれだけの人が知っているのでしょうか。

そして、「ガン」という誰もが知っている病気の症状や治療法をどれだけ知っているのでしょうか。

例えば、
・厚生労働大臣が指定した「がん診療連携拠点病院」があるのを知っていますか?
・セカンドオピニオンの重要性を知っていますか?
・介護保険と緩和ケアはいつから利用するのがいいか知っていますか?

これらは私がこの本を読んで、勉強になったこと。

もちろん、本の中にもありますが、がんとの向き合い方は、患者が十人いれば十通りの選択があるから一概には言えません。

実際に、ガンだとわかるまでにも検査で時間を取られ、ガンだとわかってからも、治療方針を決めるために時間を取られる。
さらに、発展途上の治療法も多く、新薬(本書では「イレッサ」)を利用するかしないかでも悩む。
ようやく治療に踏み切っても、選んだ治療法が、最良かどうかは、誰にもわからない。
さらにガンが進行すれば、治療法を見直さないといけない。。。

すべてが手探りな様子が手を取るように伝わってきます。

作者は、非常に勉強熱心で、がんとは全く無縁の生活だったにもかかわらず、情報を集め、遠方までセカンドオピニヨンに通ったりと、精力的に動きます。

そこまでしても、「すべきだったこと」や「後悔したこと」も綴られています。

それほどに、ガンに対して確立した治療法がないことが浮き彫りになります。

今までも、漠然と「ガンは怖い病気」と思っていましたが、なかなか、自分に降りかかってみないと、知ろうとしないもの。
この本は、そんな私に「がんとの向き合い方」の第一歩を教えてくれました。

最後に。。。
がん治療に重きを置いてしまいましたが、この本は「家族愛」も深く描かれています。
最後まで、諦めることなく、でもきちんと生と死に向き合い、闘い続けたお父さんは本当にすごいと思います。
世のお父さんたちにも父のありかたの手本として読んでほしいと思いました。

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修子

酒・食、時々、旅・舞台・着物𝓮𝓽𝓬.

レジャックの外が見えるエレベーターが子供の頃の遊び場だった名古屋生まれの名古屋人

普段は質素に暮らし、でもたまには豪遊したい♡
そんなの日常を綴っています

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