空と海のであう場所(小手鞠るい・2006年)
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おすすめ平均 「恋」と「愛」を描き分けた心温まる恋愛小説 感動 大切なのは、信じること、与えること 再会と再生の書 印象的で、一番好き☆ by G-Tools |
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わたしたちは、27歳だった。
好きで好きでたまらないのに、互いを傷つけ合うことでしか、
その気持ちを表現できない、棘だらけの薊のようだった。
会いたい。
どんなに今は離れていても…。
恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。
内容(「MARC」データベースより
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図書館で、「たまには気軽に読める恋愛小説でも読んでみようか。」と思い手に取った本。
と言いつつ、この作者は初見なので、完全にパケ買いならぬ、パケ借り。
これで、全然恋愛小説じゃなかったらどうするつもりだったんでしょ?(笑)
とは言え、結構当たりな本でした♪
イラストレーターの主人公・木の葉と、絵本作家のアラシ。
10代で出会い、20代に再会して同棲、そして別れ、30代の今は。。。というお話。
現在と過去が交差するお話の中に、
アラシの作った「泥棒猫と遊牧民」が効果的に挿入されます。
30代の二人の話にしてみては、少女マンガのような感じ。
意外と突っ込みどころ満載なのですが、それでも読んでしまう。
表現がキレイな作家さんですね。
最初の方にアガパンサスと言う花の描写が出てくるのですが、
思わず「そうそう!そういう花なのよ~!」と思いながら読んでました^^
ちなみにこのお話の中のお話「泥棒猫と遊牧民」ですが、
泥棒猫が遊牧民の「何か」を盗むことに成功するんです。
でもそれが何なのかは、明記されていません。
読者の想像しだいなのです。
「何か」を考えてみるために読むものいいかもしれません。
好きな人のために空っぽの器になりなさい。
絵を描くときには、最初からたくさ色のついた紙じゃなくて、真白な紙を選ぶでしょ?
愛もそれを同じなのよ。
白いところがあるから、それは絵になるの。
器も同じ、中が空洞だから、使い物になるの。
きみが信じればこのお話は真実になるし、信じなければ・・・ただの嘘っぱちになる。
嘘と真実は紙一重ってこと。
読んでて胸がキュン♪となりました。
遊牧民の何を盗んだのか…気になります。
図書館いって探してみようかなぁ。
この本は、もう文庫も出ているので、
図書館でも借りやすいと思いますよ^^
なにせ私が図書館でパケ借りしたぐらいですから♪
読みやすくて2時間もあれば読めると思うので呼んでみてくださいませ~♪