天使の梯子 Angel's Ladder(村山由佳・2004年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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中年になって初めて本当の恋に巡りあえた。
この人と出会う為に随分遠回りもした。
だからこそ、本当のオトコイが出来る。
恋は中央線でしろ!
人生の後半に始めたオトコイ(大人の恋!?)に勤しむ、42歳の慈雨と栄。
「心中する前の気持ちで、これからは付き合っていかないか・・・」
2人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている。
いつか死ぬのは知っていた。
けれど、死ぬまでは生きているのだ。
ささやかな日々の積み重ねが、こすり合わされて灯をともし、その人の生涯を照らす。
そして、照り返しで死を確認した時、満ち足りた気持ちで、生に飽きることが出来る。
私は死を思いながら、死ぬまで生きて行く。
今わの際に、御馳走さま、とひと言、呟くために。
山田詠美、4年ぶりの書き下ろし長編小説、遂に完成!!
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山田詠美の恋愛節炸裂のお話。
物語なのだけど、エッセイ?ってぐらい「慈雨」目線のお話。
「友達元気で留守がいい。」とか
相変わらずいい事言うわ!(笑)
職場の先輩がどうもこの本を読んで恋愛に火がついたらしい^^
らぶらぶで、この前のろけられたんだけど、
「ちゃんと気持ちを言葉にしてくれる人なんだよね♪」って。
・・・お相手が「栄」みたいな人らしい(笑)
恋愛ってどこに落ちてるかどこから降ってくるかはわからないものだ!
と妙に納得した本でした。