死因不明社会(海堂尊・2007年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―
記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。
博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。
数字が博士の言葉だった。
やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。
あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。
第1回本屋大賞受賞。
(「BOOK」データベースより)
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『本屋さんが読んでほしい本№1』というキャッチコピーに惹かれて読みたいなぁ。。。と思っていたところ、またまた会社の取締役が持っていたので借りてみた。
事故で80分しか記憶をストックできない数学博士と、そこへ雇われた家政婦とその息子のお話。
3人のそれぞれがそれぞれを思いやる気持ちがページの端々からうかがえる。
そして「数字」というあまりにも日常的なものの神秘さ。。。
数学は嫌いじゃなかったけど、どちらかと言えば得意な科目だったけど、こんな先生に教えてもらったらもっと好きになってたかも。
最後に「ルート」が選んだ道がわかる気がした。