「歴史魂」Vol.2
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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ときめきの染織家・多岐川飛鳥、野生動物のいのちを撮り続ける藤代一馬。
ベルリンの壁崩壊の夜の宿命の出会いから、サバンナの大地にくるまれた官能のひとときへ、そして、慟哭の終局へ。
感動の、超恋愛小説。
(「BOOK」データベースより)
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染織家と写真家の恋物語
この作家さんの本を読むのは初めてなのだけど、アートな世界に身を置くふたりの話だからか、はたまた、もともとこういう書き方をする作家さんなのか。。。
描写から色や香りが伝わってくる。
話の大枠はあまりにも無理がありすぎる。
でも、大人の駆け引きと子供の純粋さ。
いろんな想いが入り混じる恋愛模様。
それは、とてもせつなくやるせない。。。
結局、惹きつけられ一気に読んだ。
ストーリーとは別に、私の心の琴線に触れる言葉が結構あった。
・僕は僕の幸せを考えてるだけだ
・桜の花びらを煮出して染めても染まらなかったのに、
花が咲く前の枝を煮出すと桜色に染まる。
・人間の3つのタイプ
でも一番は・・・
「あの大草原の中に身を置いたら・・・絶対に、人が変わる。 」
サバンナの描写を読んでるうちに、行けば私も変われる気がした。。。