大切な人に教えたい野菜の魔法(Canaco・2006年)
修子
普段は質素に、たまには豪華に。
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父の自殺、学校での苛め、母には徹底的に拒まれて…。
N.Y.大学の学生、篠崎真冬は心に深い傷を抱えて生きてきた。
恋人、ラリーの幼い息子ティムも、実の母親から虐待を受けて育った子供だった。
自分の居場所を求めて模索し幸せを掴みかけたその時、真冬にさらなる過酷な運命が襲いかかる。
舞台は広大なアリゾナの地へ。
傷ついた魂は再び羽ばたくことができるのか。
自由と再生を求める感動長編。
(「BOOK」データベースより)
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サブタイトルの「cry for the moon」は無いものねだりという意味なのですね。
英語に弱いので、読み終わってから調べました。
でも、その意味には納得の内容です。
大富豪の社長も、その夫人も、その子供も、周りから見たらどんなに恵まれた環境でも、それぞれにいろいろな問題を抱えています。
さらに、人種や国籍と言うのはいい意味でも悪い意味でも自分ではどうしようもない現実もある。
結局、「幸せっていうのは、手に入れるものだと思っちゃいけないよ。ただ感じるものなの。その時その時に感じるだけで充分なの。無理につかもうとすれば逃げていくよ」と言うことなのだろう。
そんなことを思った1冊でした。
この物語の重要なポイントとして、インディアンの世界観が出てきます。
この内容がすべてではないとわかってはいるけれど、
学生時代、歴史を毛嫌いしていた私には知らないことがいっぱいだった。
もっと勉強しておくんだったな…。