≪観劇レビュー≫大須師走ロック歌舞伎 最終公演千秋楽
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思い起こせは数年前の夏、
「ビールを飲みながらオペラが見られるから行かない?」と誘われたのがスーパー一座との出会い。
大須演芸場という、こってこての和の空間でオペラ?と思ったものですが、
これがなかなか、小規模ながらオケピがあって本格的。
オペラが専門じゃない人たちの舞台だけれど、誰もが楽しめる演出で初心者でも楽しめました。
この劇団、毎年、夏は大須オペラ、冬はロック歌舞伎を上演しているんです。
歌舞伎にロックですよ~。
本場の歌舞伎は見たことないし、比べるものでもないけれど、
スーパー一座のロック歌舞伎は笑いあり涙あり、正統派なとこあり、お遊び的なとこありで盛りだくさん。
海外公演でも成功を収めたというだけあって、なかなかの優れもの。
そんな「スーパー一座」が今年で最終公演になるとのこと。
劇団創設者で脚本・演出を手がける岩田氏が高齢のため、
以前のように情熱的に、かつ根気よく活動していくパワーが減少してきたことが原因だそうだ。
「脚本・演出を変えてはスーパー一座ではなくなる。」ということで、
終焉という道を選んだという座長のコメントが心にしみました。
そんな最終のお題目は
「御贔屓勧進帳」
「十六夜清心 月現薊双葉」 の2本立て。
なんと19:00開演の22:30終演という長丁場。
でもそんな長さを感じさせない、楽しい舞台でした。
最後のカーテンコールの座長の挨拶では涙ぐむ団員&観客。
地元でこんなに長く続く舞台ってそんなにないからホントに残念。
終演後も劇場の外では終わりを惜しむ人たちと団員の人たちがいつまでも残ってました。
地元のテレビ局のクルーも何件か来てました。
座長の「またいつかお会いしましょう!」という言葉通り、どこかで何らかの形で復活して欲しい。そんな一座でした。