君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956(2006年・ハンガリー)
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11月1日から23日までの土日にとよはしまちなかスロータウン映画祭2008を開催中です。
全部見る勢いの連れ合いが通し券(2000円)を買ったので、気になる映画は観に行こうと思っています。
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オリンピックの栄光の陰で繰り広げられた悲劇。
歴史がもたらした感動のドラマ!1956年、ソ連の弾圧支配に抵抗すべく民衆が蜂起したハンガリー。
オリンピックに向けて水球チームのエースとして活躍するカルチは、学生デモを統率する女子学生ヴィキと出会う。
革命を信じる彼女と接し、ソ連軍が市民を撃ち殺す光景を見たカルチは、自由のための戦いに身を投じてゆく…。
(「Oricon」データベースより)
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と言うことでまずこの作品。
(ホントは先週1本付き合って観に行ったのですが寝ちゃいました(笑))
ハンガリーと言えば、女子体操金メダリストのヘンリエッタ・オノディと、ブラームスのハンガリー舞曲ぐらいしか思い浮かばず。
そもそも、歴史にからっきし弱い私はハンガリーがソ連の支配下にいたことすら知りませんでした。。。
内容は、「ハンガリー動乱」と「メルボルンの流血戦」という史実をもとに、オリジナルの水球選手とデモの中心人物との恋愛を絡ませ進むストーリー。
まず、冒頭の水球の試合でソ連贔屓の審判は「中東の笛」を思い出す。
どこの国でもいつの時代でもあることなんだなぁ。。。
スポーツは平和の象徴なんてのんきなこと言ったりするけど、実際は戦いですからね。。。
夜、国会前広場でデモを抑制するために電気消され、
でも人々が持っている紙類を燃やして、灯代わりにするシーン。
市民の革命に対する思いが、灯を消したくない、灯し続けるんだという気持ちが前面に出ている。
この映画の予告にも使われてるシーンだけあって印象的でした。
最後にオリンピックの水球の試合で流血しながらもソ連に勝つ、
でもこの流血の後ろには祖国でたくさんの人が血を流している。
手放しに金メダルを喜ぶことができない。。。
心にぐっと来るお話でした。
映画の最後のテロップの一部に「自由の国に生まれた者には理解も及ぶまい」とある。
今の日本をはじめ戦争を知らない人たちが今後も理解できることが無いことを願うばかりだ。
歴史を知らない私が観ると、「結局、その後どういう形でデモとソ連軍との折り合いが付いたのか。」がわからない。。。
最後のテロップの詩も「こんなことがあったんだよ。知らなかったでしょ?」ぐらいの情報だし。。。
と言うことで、帰ってから調べました。
結局、その後も旧ソ連からの圧力は変わることが無かったようです。。。
ただ、当時は「動乱」・「反乱」と言われていたけれど、近年は「1956年革命」と言われているようです。
革命から50年目の2006年、
ハンガリー政府が運動をテーマにした映画製作に補助金を出し、
国内外で計7本の映画が作られたそうです。
これはそのうちの1本。
プロデューサーのアンドリュー・ヴァイナは映画の舞台の1956年、
12歳の時にハンガリーから亡命しています。
1956年以降の歴史を踏まえ「やっと映画化できた!」という作品なんですね。